春の徹底比較!メンフィス・メイドの1958 &1963 ES-335!

4/22 1963 ES-335TD VOS Historic Burst -2014-
Thank You Sold Out!!
ありがとうございました。
担当:柏崎




どうも、こんにちは!
春らしい気候が続き気持ちの良い毎日を送らせて頂いているFinest Guitars柏崎です!!!

ゴールデンウィークももう目前!!!
モチロンお出かけも素晴らしいですが、ギタリスト的に春らしい気候にバッチリな開放的な鳴りが魅力のセミアコをお供に過ごすのはいかがでしょうか?!


無理やり入ったところで笑
本日は奇跡的にメンフィス・ファクトリーメイドES-335 リイシューモデルが二本(しかも中古!)揃っていますので「春の徹底比較」と題し、ご紹介させていただこうと思います!!

是非、お付き合いくださいませ!!!




それでは本日ご紹介するギターはコチラ!!!

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(左)1958 ES-335 VOS ’58 Burst -2016- ¥345,600-(税込)
☆商品ページはコチラ☆
(右)1963 ES-335TD VOS Historic Burst -2014-(販売済み!)
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出そろいました主役の二本!!

前述致しましたが、メンフィス・ファクトリーメイドのリイシュー・モデル!
ナッシュビル・カスタムショップ(ヒスコレ)でも人気モデルの一つだった1963年スペック、メンフィス・ファクトリーが初めての復刻を果たしたES-335の登場年であるマニアックな1958年スペック。

どちらもここ数年でセミアコを探すとなると必ず選択肢に入るであろう、魅力値の高いモデルですが、今一度画像を交えながら比較させて頂きます。


まずはルックスからいっちゃいましょー!!!



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画像上が1958、下が1963ですが細かいことは後で触れるとして、まず同じサンバーストでも色味が全く違いますね!
58はブラウンや赤みが強く残っている濃いサンバーストに対して、63は黄色みの強い淡いサンバーストに仕上がっています。


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バックを見ても明らかですね!
黒く吹かれた外周を見ても大きく太さが違います。



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ヘッド裏からネックにかけても色味が違っていますね!
こちらでもブラウンの色味が濃いのが58、やや薄い色味の方が63です。





さてここでこの二本を弾き比べる際に是非チェックして頂きたいポイントをご紹介致します。

それはナット幅!!

以前からリイシュー・モデルが存在した63は違和感なく弾けた印象でしたが、もう一方の1958 ES-335がリリースされ、弾いた際におっ!?と思ったのがこのナット幅の違い。

計測してみましたので、画像をご覧ください!


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こちらは63年仕様のナット幅。
ナットの加工や塗装によって誤差はでますが、参考までに43.63mmという数値が出ました!
それに対して58はというと・・・・


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42.62mm!!

その差1.01mmですが、これがネック・シェイプと相まってかなり弾き心地に関わってくる重要なポイントです。

58の方はグリップ自体50sらしくゴリッと太く丸みの強いシェイプで5フレット以降あたりからハイポジションまでがっつりとファットさを感じさせてくれるシェイプ。ただし、ナット幅が狭いため、リイシュー・モデルの59年仕様もいいけどネックが太すぎて・・・という方は一度この58を試して頂くのをオススメします。他の335にはないネック・グリップですので、手に馴染めば最高の相棒になること間違いなし!!

対して63はTHE60sスリム・テーパーといった感じで薄く広いグリップ。
ヒスコレのSGなどにも言えますが、ハイポジに行くに従って、太いというよりはそのまま”幅”を感じるシェイプです。余程ファット・ネック好きという方でもない限り、弾きやすく運指もしやすいシェイプで、日本では以前からこの63年仕様は人気が高いですね。




さて、引き続きルックス編ということで、詳しい方は知ってるよ!な内容かもしれませんが、確認がてら各部を細かく見ていきましょう。

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58は通称“ミッキーマウス・イヤー”と呼ばれ、私の敬愛するコレクターズの古市コータロー氏“鬼ツノ”と言わしめた丸みの強いホーン形状!
63は見比べると圧倒的にスリムな形状となっており、スタイリッシュな印象も受けますね!



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60年までの特徴でもある、ブリッジまで到達するロング・ガードの58。
リア・ピックアップのエスカッションまでと短くなったショート・ガードの63。
余談ですが、リイシュー・モデルではないコア・モデルの335は基本的にショート・ガードで製作されていますね。



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ソーサー・ノブ(58)とメタル・トップ・ノブ(63)!
この辺りは335がどうこうと言うよりは当時のギブソンに言える仕様の違いですね。ちなみにサンバーストにゴールドのメタル・トップ・ノブの組み合わせですが、私の好きな組み合わせでございます。(どうでもいい)



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ペグに注目!!
50sスペックのシングルラインの58に対して、ダブルリングの63!
まぁこれは好み分かれるなぁ笑



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ここも大きく好みが分かれそうです!
ドット・ポジションマークの58に対して、ブロック・ポジションマークの63。
加えて58の大きな特徴でもあるアンバウンド(バインディング無し)のネックも要チェック!




そして、そして!!
心臓部のピックアップを見てみましょう!!!


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どちらもMHSハムバッカーを搭載!

★MHSハムバッカーとは
PAFトーンの再現には欠かせない、AWG42エナメル・コイル・ワイヤーを用いたアンマッチド・ターン構造、更にはアンポッテッドを基本仕様とし、フロントにアルニコ3、リアにはアルニコ2マグネットを使用。箱物に合わせてチューニングを施したメンフィス・ファクトリー・オリジナルのPAF再現ピックアップ!



今回は徹底比較!
てな訳で、同じピックアップを搭載していますがそれぞれ出力を測定してみました!
簡単測定の為、ポットなどを経過し純粋なピックアップの出力ではありませんが、こちらもご参考までに合わせて見て頂ければと思います!


その結果はいかに!!!!
まずは58からどうぞ!



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フロントは7.02kΩ、リアは7.82kΩと出ました。
かなり出力差出ておりますねぇ!



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それに対して63はフロントが7.19kΩ、リアが7.2kΩ

数値で見て比較すると、極端に58は差がフロント/リアで差がある印象ですねー
ただしどちらのギターも聴感上とても良くバランスが取れており、微妙にキャラこそ違いますが、どちらも素直に扱いやすく素晴らしいヴィンテージ・フィーリング溢れるサウンドを聴かせてくれます!

と言うのもメンフィス・ファクトリーでは組み合わせるポットの細かな抵抗値も計測し、各ピックアップ用に振り分け個体に合ったチョイスをしている為、このように優れたギターが仕上がっている訳ですね!素晴らしい!!!!


最後にセンターブロックも見てみましょう!!!

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ご存じの方も多いでしょう!
58は所謂詰まった仕様で配線を通す穴しか開いておりませんが、63はガバっと大きく開いたスタイル。60年代以降も製作の効率化の為、更に大きく開いた仕様に移り変わっていきます。



最後に個体のサウンドの話をさせて頂くと、どちらもスペックが綺麗にサウンドに表れている印象!

58の特徴は太さはありますがナット幅の為に意外と手にしっくりとくるシェイプや詰まったセンターブロックの仕様がありましたが、クリーンからクランチでのスクイーズ・ギター(古い?笑)やドライブさせたコードリフなんかはもうバッチリハマります!こてこてブルースなセミアコのイメージ!笑

63は運指に有利なスリム・ネックに大きく開いたセンターブロックから、よりアコースティックな鳴りに加え、すっきりとした出音となっています。ボーカリストの持つギターとしてもオススメですし、くどい感じがしないので、所謂70年代フュージョン的な335サウンドがお好きな方にはこちらがハマるのかなぁと思います。万能さで言えばこちらの勝利かなぁ笑



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文に加え、大量の画像も入り、大変長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

結果的に導入のゴールデンウィークのくだりなど忘れて執筆していました笑
是非、皆様の参考になれば幸いです。


店頭でのお試しも可能!
お電話でのお問い合わせも承っておりますので、
お気軽にお問い合わせくださいませー!!!


石橋楽器 FINEST GUITARS
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この記事を書いた人

柏 慶太(かしわざき けいた)
柏 慶太(かしわざき けいた)
御茶ノ水本店 FINEST GUITARS/ハイエンド・ギブソン&フェンダーフロア
御茶ノ水本店 Finest Guitars ギブソン&フェンダーフロア担当。埼玉県さいたま市出身。父親の影響で中学時代にロックンロールに出会い、エレキ・ギターに痺れてバンドを結成し演奏開始。FirebirdとJaguarが好きですが、トラディショナルなギターは何でも好きです。腕やテクニックは抜きでかっこいいギタリストが好きです。最近のブームはDr.Johnとマーク・ボラン。好きな機材はトーンベンダー、カールコード。ピックはHERCO好きですが最近はVintage’66にハマっています。


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