ラージヘッドの美学

どこのお店もデカヘッドが少なすぎる…

2019-01-19 フェンダー・ストラト好きが数人集まると、定期的に勃発しますね。

□スモールヘッド派vsラージヘッド派の論争□


もちろん中には、どちらも好きという稀有な方もいらっしゃるのですが、たいてい、いつだって多数派になるのは、やっぱりスモールヘッド。


(スモールヘッド好きは日頃わざわざ主張しないんでしょうけど…)

そりゃ他人の好みは好みで別に構わないんですが、お店に吊るされているギターを眺めても、圧倒的にスモールヘッドが多くて。ラージヘッド派は、内心で少し肩身が狭い思いをしているのがデフォルト…。




…というわけで、今回は、デカヘッド派のみなさんに存分に荒ぶっていただけるように集めてしまいましたよ?



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御茶ノ水本店のラージヘッド祭りです。

▲△フェンダーカスタムショップやヴィンテージが中心にはなっていますが、その他にも諸々、イシバシ楽器全店の在庫から担当者が気に入ったアイテムをざっくばらんに揃えました△▲

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Fender社がヘッド形状を大きく変更したのは1965年後期のこと。海外ではビッグヘッド(BIG HEAD)と表記されることも多いですね。

「遠目でもメーカーが分かるようにしたい」「Fenderブランドのロゴを目立たせたい」
それでは「ヘッドごと、ロゴを大きく太字にしてしまおう。」という経緯だったと言われています。


そして、一口にラージヘッドと言っても、いくつかのバリエーションが存在します

・ラウンドラミネイト・ローズウッド指板の4点留めジョイント期

Fender Vintage / 1968年製 Stratocaster Olympic White
60年代初頭と異なり、ネックと指板を曲面状に貼り合わせているもの。1971年後半にはローズウッド指板もトラスロッドが裏から仕込む仕様となっていきます。

・WITH SYNCHRONIZED TREMOLOロゴなしの貼りメイプル指板

Fender Custom Shop / 1970 Stratocaster Relic Olympic White
50年代のルックスを再現したオプション仕様で、トラスロッドを仕込んだ後に指板を貼るのでヘッドプラグ/スカンクストライプがありません。メイプルキャップとも呼ばれます。

・メイプルワンピースの3点留め、ブレットナット付きで2ストリングスガイド

Fender Vintage / 1973年製 Stratocaster Sunburst
どちらかと言うと出音が派手になりやすい個体が多く、暴れたサウンドを好むギタリストに愛用者が多いでしょうか。見た目も金属的でロックテイストが強まりますね。

・トラロゴ(下向き)でリバースヘッドというアウトローなモデル

Fender Custom Shop / Jimi Hendrix Voodoo Child Stratocaster Journeyman Relic Olympic White
高音弦と低音弦のテンション感の違いは顕著に感じると思います。 「6が9になっても関係ない、俺は俺の世界を生きるし、お前にへつらうことはない。 」という反骨精神の象徴でも。


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といった感じで、いくつか駆け足でご紹介しましたが、店頭には他にも、あれとか…これとか…。

スモールヘッド派には殆ど同じに見えるようですが、それぞれ全然表情が違うんですよね。

ロックやファンクはもちろん、歌モノとかでもすごく画になります。
70年代であれば、お値段的にお手頃なものが多いので、生まれ年で探すという選択肢もおすすめかもしれません。



ちなみに1月末のNAMM SHOWに並ぶ新製品アメリカンパフォーマー・シリーズもラージヘッドのようです。さすがフェンダーさん分かってらっしゃる!


Fender American Performer Series特集ページはこちら

以上、ご来店前のご予約や通販のご利用など、気になることございましたら、どうぞお気軽にご相談いただければと思います。ありがとうございましたー。

店舗情報

イシバシ楽器御茶ノ水本店

OCHANOMIZU HONTEN

〒101-0062

東京都千代田区神田駿河台2-2

TEL:03-3233-1484

営業時間:11:00 ~ 19:00

アクセス:【JR】御茶ノ水駅(徒歩1分)

【東京メトロ】丸の内線 御茶ノ水駅(徒歩2分)

【東京メトロ】千代田線 新御茶ノ水駅(徒歩2分)

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