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●フェンダー・プレジョン・ベース


●形状 ●プレジョン・ベースの振動系
●プレジョン・ベースのピックアップとコントロール


●フェンダー・プレジョン・ベース
現在、電気ベース(エレクトリック・ベース)の中でも 最も代表的、標準的な機種である。 スケールは34インチ、フレット数は20、 コントラバス的奏法のできるフレットのネックも用意されている。



○形状
ヘッド形状、構造共にストラトキャスターに類似しており、 片側にベース用大型チューニング・マシン4個を並べている。 ネック=ヘッド間に角度がつけられていないため、 1、2弦には弦押えで角度をつけている。 ナットはプラスチック製のものが用いられている。
ネックはフェンダーの特長でもあるメイプル・ワンピース・ネックと ローズウッド・フィンガーボードのものがある。 ボディには4本の木ネジを用い、15フレット付近で ディタッチャブル方式により接続される。 ネックの角度調整機構は持っていない。 ボディはアルダー材が用いられ、ダブルカッタウェイ・タイプである。 ストラトキャスター同様弾きやすさを考慮した ボディ・カットが施されている。
塗装はナチュラル、ブラック、ホワイトなど各種あり、 全てラッカー仕上げである。
アジャスト・ロッドはネック下方で操作するタイプで ピックアップ・ガードのアジャスト・ネジの部分はザグってある。
ブリッジは鉄板を曲げただけの簡単なもので、 上下前後にアジャストできる丸棒タイプの駒を使用している。 弦はブリッジ後方の穴から通してセットする。 大型のブリッジ・カバーにはミュート用の スポンジが貼り付けられているが、 普通このカバーは外して使用されている。
ピックアップは1、2弦用と3、4弦用とに分けられており、 ハンバッキング接続され、ボディにスポンジとシールド板を 介して取り付けられている。 このピックアップは1本の弦に対し2本のマグネット 共用ポールピースを有している。 ピックアップ・カバーはABS樹脂製である。 このピックアップの上部にはピックアップ・カバーが シールドのためにつけられているが、 演奏上のじゃまになるため外して使用されるのが普通である。
コントロール部、アウトプット・ジャックはシールド板の はられたピック・ガード上にマウントされている。


○プレジョン・ベースの振動系
↑上の図はプレシジョン・ベースの断面と振動系の説明図である。 ナットとチューニング・マシン間の弦角度は、1、2弦を 大型の弦押さえにより深くしている。 3、4弦はあまり角度をつけると、 弦が太いために弦の機械抵抗により、サスティン、 高調波が減衰してしまうため角度をそれほどとっていない。 また駒、テールピース間の角度もベースの場合は 弦が太いためあまりつけられない。 テールピースはブリッジと一体化しており、 弦はブリッジ・エンドの穴から通して駒にのせている。 しかし、テールピースとブリッジ間の距離が短いため、 弦のボール・エンド部分が駒上にかかる場合がある。 駒は太い丸形であるが、弦が太いためビリつきは生じない。 また弦のテンションの割にブリッジ質量が少ないが、 弦が長く質量があるためサスティンは十分である。 ベースは低音を出すために弦長が長く質量も大きいため、 弦振動によりボディやネックが振動しやすくなり、 低域に共振点が出やすい。 このためサスティンの短くなるデッド・ポイントが生まれがちである。 ブリッジ・カバーにはミュート用スポンジが貼られているが、 これはウッド・ベースのように減衰したり、 サスティンが得られないため、普通はあまり使用されない。 現在の電気ベース奏法はウッド・ベース奏法の発展ではなく、 このプレシジョン・ベースによって 確立されたと云えるからである。


○プレジョン・ベースのピックアップとコントロール
左の図←はプレシジョン・ベースの回路図である。 トーン・コントロール、ボリューム・コントロールは それぞれ1個づつで、回路を構成している。 ピックアップは1、2弦用と、3、弦用がハンバッキング接続となっており (下の図↓)、シングル・ピックアップ的なサウンドでありながら、 ハムをキャンセルできるように考えられている。 ポールピースは1本の弦に2本づつあり、 ベース弦の大きな振幅を確実にピックアップできるようになっている。


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