今日のジャパヴィンはタカミネ!

初期スペックをおさらいしましょう

2018-02-25 (おいら)のジャパンヴィンテージ列伝!
本日は我らが日本のエレアコ界のエースTakamineで参りましょう!

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クラシックギターなどを製造しながら自社ブランドEliteを立ち上げ、NashvilleブランドのOEMも手掛けアコースティックギターの分野でも良品の開発製造をスタートします。
そして満を持して自社ブランドTakamineのエレアコを、主にアメリカ西海岸に向けて輸出、これが当時のウェストコーストミュージックシーンにて大成功を収め、いわば逆輸入という形で国内販売され出しました。

そんなタカミネの日本で本格的に発売され出した80年代前半を紐解いてまいりましょう!
まずは上の画像のように、この当時は現在のプリアンプシステムと異なり取り替え不可能タイプです。
これより超初期には1Volume/1Toneの通称“2ノブ”仕様が存在します。
ほどなくこちらの“3ノブ”が定番となります。
いたってシンプルな構造ですが、当時からピックアップはブリッジ下部のパラスティックシステムを搭載しており、現在まで大幅な仕様変更はないように見えますので、いかに完成度の高いピックアップシステムだったかがお分かり頂けると思います。
プリアンプ自体も、この当時からアクティブ仕様でOvationかTakamineか、という時代です。
サウンドは現行モデルに比べるとキンキンして電気的な感じは否めませんが、それでもJ-160Eから始まり、各種パッシブピックアップをあーでもない、こーでもないと試行錯誤した時代からは一皮も二皮も剥けた革命的なサウンドだったに違いありません。

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さて、このタイプはバッテリーボックスがネックブロックにマウントされています。
(一部はサイド材に取り付けられている時代もあります)

で、どうやって外すんだろうと、、、
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なるほど、上面を押さえると外れる、、、ってPUSH HEREって中に書いてあっても分かれへんやん!って突っ込みたくなります!
当時は取扱い説明書が付いていたんですかね?それは未確認です。

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で、外した側がこんな感じ。
当時から直接配線を触り傷めることのないバッテリーボックスを採用していたこと、これまた画期的だったと思います!

さて、タカミネギターのシリアルの読み方ですが一般的には上2ケタに62を足すと年式が分かるようになっています。
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上記例ですと33+62=95年製ですね。

ところが初期はロジックが異なり、上2ケタがそのまま年代になっています。
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もう一度この画像を見ると、81+62=143ってありえないですよね?
これは81年製と読みます。
この読み方はおおよそ90年代前半まで続いています。

今も世界のトップを走り続けるエレアコブランドTakamine!
2000年代には真空管プリアンプという未知なるステージへ駆け上がり、その飽くなき探求心はとどまることを知りません。

今後も要注目です。
おっ、何で62かをお伝えしていない、、、

今回参考にしたギターはPT009-12です。
こちらからどーぞ!

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